以前、独自の視点ですが保育園選びのポイントを解説しました(詳しくはこちら)。
利用者にとって良い保育園というのは、働いているスタッフにとっても良い保育園(職場)であることが多いです。
働いているスタッフにとって良い保育園の判断材料は、「保育に対する考え方が合う」「人間関係が良好」「プライベートと両立がしやすく働きやすい」「給与が良い」などいくつかの要因があります。人それぞれ何に重きを置くかは異なると思いますが、おおよそこれらの要因を総合的に判断して良い保育園かどうかを判断していると思います。
今回はいくつかある要因の1つ「給与」で良し悪しを判断する方法をご紹介いたします。
働く人にとって給与は安いよりは高い方が良いに決まっています。では給与が安い保育園が良くない保育園と言えるか?一概にそうは言えないと思います。
保育園の多くは補助金をいただくことで成り立っています。その補助金は、保育園の種類(認可、認証、企業主導型など)や規模などにもよって異なります。
いただいている補助金の中から、最大限スタッフに還元しているとしたら、そこはスタッフを大切にしていると判断できますし、多くの補助金をいただいているのに給与が安かったら・・・。
ここに「こぽる」というサイトがあります。これは東京都福祉保健局が運営しているサイトで、都内にある保育園の情報がまとまっています。ここに掲載されている施設の情報を見ていくと「財務情報」という項目があります(公開されていないところもあるようです)。
この財務情報の一番最後を見ると「人件費の割合」という欄があります。ここを見れば、人件費をどのくらいかけているかがわかりますので、当然人件費を多く払っているところの方が、一人当たりの給与が高いとか、多くの人を雇っている、とか、人に対してどのくらい投資しているのかの目安とすることができます。
必ずしも人件費の割買いが高いから良い保育園と決めつけることはできません。あくまでも1つの材料として見るのは面白いと思います。
まだまだ待機児童問題は続いています。毎年多くの保育園が開園します。
保育園にお子さまを預ける方たちも、だんだん保育園を選べるようになってくると思います。単に預かってもらえればよい、という時代は近い将来終わるのではないでしょうか?
そういった時に、大事なお子さまの預け先を判断する材料として、今回のような視点もありかもしれません。
また転職を考える保育士さんにとっても、転職の判断材料になると思います。